子どもの体調を知るためには、「見る」ことと「触れ合う」ことが大事です。
毎日決まったタイミングで観察してみましょう。
観察と言っても、パッと一目見るだけで大丈夫です。毎日続けて、そのうち何となく身につくぐらいがいいですね。
毎日決まった時に体調を見るには、朝起きた時がオススメです。お子さんを起こす時、あるいは子どもが起きてきた時、「今日も元気かな?」と思って顔を見てみましょう。
私が子育て中の時は、起きがけにぐずる子を見て「なんで、毎朝こんなに寝起きが悪いの?!」と腹立たしく、「元気?」を確認することなど考えられませんでした。 でも、{元気チェック}という気持ちを持っていたら、寝起きの悪さという活気のある不機嫌も元気の証拠と思えて、少し和んだかもしれません。
顔色や唇の色を意識して見てみましょう。
顔色は皮膚の色、皮膚の表面近くの血流が反映されています。
唇は、皮膚が薄く血管が多い場所なので、皮膚より赤く見えています。
唇の色が急に悪くなる場合は、血流が低下しているか、血液中の酸素が不足している状態が考えられます。
いつもと同じ赤い唇は、健康的に血液が流れていることの現れです。
顔色、唇の色は一人一人微妙に違います。いつもと同じと言っても、環境温度によって微妙に変化します。
その子の普段の色を知っておきましょう。
朝、着替えの時には、体を触ってみて、手足が温かいか冷たいか感じてみてください。
手足の皮膚の温度も、環境に合わせて変化します。変化は、大人よりダイナミックなので、「わ、冷たい!」とか「ほんわか、温かい」とか感じますね。わが子が健康なときの顔色や唇の色、皮膚温の微妙な変化の幅がわかるようになると、体のことがもっとわかるようになります。
測るより、感じることの積み重ねが大事です。
また、子どもの体温調節能力を知ると、日々の変化にちょっと感動できます。
その仕組みについては、次回
「3.暑い?寒い?体が語る」で、詳しく説明します。