近年の相談件数の増加にともない「#8000にかけたが電話がつながらない」という声を耳にする事が増えました。大阪府小児救急電話相談ダイヤル(#8000)への着信履歴を記録できる機器を設置したところ1カ月間の集計で膨大な件数の着信が明らかになりました。
相談時間内に着信した電話番号から検討すると、つながらない故に何度も繰り返し電話をかけている場合も多く、受電(通話)すれば大半は完結し、結局通話を諦める放棄呼を減らす事が重要と考えられます。
大阪府#8000話中電話の調査結果より
調査期間:令和5(2023)年2月1日19時~3月1日8時
方法:NTT西日本ビジネスフロント株式会社に依頼して、迷惑電話・特殊詐欺のフィルタリングサービス「トビラフォンBiz」光回線用を導入し、着信・通話履歴を用いた。
用語:①受電:通話時間33秒以上で相談対応時間内の着信:相談に応じたと評価
②放棄呼:32秒以下と相談時間外の着信のうち、通話なしで再度電話しなかった
電話番号の着信:相談を諦めたと評価
③あふれ呼:通話あるいは放棄の前に、繰り返しかかった電話番号の着信
電話のつながり具合により、あふれ呼件数は大きく変動する。放棄呼を減らすことが
重要とされている。